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Channel: けいぴゃんの避難所ぉ~
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☆ラフマニノフ・ピアノ協奏曲NO2 第3楽章

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ラフマニノフ・ピアノ協奏曲NO.2 第3楽章






あ・・・!?・・なにかくる・・?なに・・?なに?
キ・キ・キ・キタ━━━━━━Σ(゚Д゚;≡;゚д゚)━━━━━━!!!!
と、ピアノがショッぱなから、大波を食らわせます。
もんのすごい、波がきて、なに?なに?なんなのよ!!
と、嵐で心は激しく揺れますが、
あ!!、嵐が突然消えた!?(゚o゚; ) ハッ・・・・?
あ・・・・なぁに・・・?あれ~~~~~ふわふわーーーー・・・?
なぁーんか、軽くはないけど、ここちよい重みの浮遊感(矛盾だらけ?)のあるメロディー・・。
さっきの(2楽章)夢ごごちではなく、もっと握れる何かがあるような・・。
・・・ら・・?また、なにか不安・・?ざわつく・・・ざわついてる・・
どこかに連れていかれるの?どこにいくの?ふ、不安・・・?
あれ?聞き覚えのある、握れるメロディーが・・でも・・さっきと・・なにか違う・・
違う・・ふっと、一人になる。まわりがざわざわ・・・よく聞こえる・・
まわりのざわめきが・・近づく、近づく、あ、あ、あ、
ひかり・・・・?ひかってるの・・・?ひかりにすいよせられるの?
ピアノがひかりに吸い寄せられて・・たどり着いたら、
・・・・おっきな光と、みんながいた。一人じゃなかった。
おっきな、おっきな、おーーーーーーっきな、力が湧いてくる。
ものすごい、引力で、ひっぱられる・・。ぐーーーーーーーっと・・。
眩しい、すごく、眩しい、体の真中から光が沸いてくる
すごい力・・すごく眩しい、この先は明るい未来・・・・・・・!!








***♪奏者のつぶやき♪***
正直ね、この曲を私の一生の中で演奏できるとは思ってなかったんですよ。
私は手がとても小さい。ラフマニノフは非常に大きすぎるくらいの作曲家。
そして、初めてのオーケストラ共演な上に、大難曲。60人との共演に体力も非常にいりました。
練習ではオケの皆さんがとても優しくて緊張せずリラックスしてくれる環境を作ってくれました。
3楽章がテクニックは一番難しく、うまくメロディーが鳴らせず苦悶しました。
和音と、沢山の音数の中からメロディーラインをこの小さな右手小指だけで鳴らす。
テンポも上げれなくて、焦りました。なので、この3楽章はプロのCDとかで聞くよりゆったりめです。
ピアノソロになる所が数回ありますが、あのメロディーが本当に大好きで、
その時はオケは音がないのですが、ふっと左を見ると、一緒に練習してきたオケの皆さんの笑顔。
あ・・・・ここはソロだけど、一人じゃない・・一人じゃないんだね・・って、
演奏しながら感動しました。こんなに、ピアノを弾くことに感動をしたのはこの時が初めてでした。
鳥肌立ちました。
お金なくて、四国から関東(東京のオケだったので)で夜行バスに乗って練習に通いました。
朝東京に着いて、練習して、その晩また夜行バスに乗って四国へ帰っていました。
こんな大曲を私なんかが弾いてもいいの?という不安と一冊まるごと暗譜できるかの不安と、
指揮を見ながらの演奏、そして、オケの音との音時差に鳴れること・・いろいろ勉強になりました。
この終楽章が終盤にさしかかった頃、まだ弾きたい、まだ弾きたい、
まだこの音の中に囲まれていたいと、ステージから離れたくない・・・!・・という思いでいっぱい。
終わる、終わる、全身パワーを出し切る!。(それでもオケに音量負けまくっちゃいましたけど^^)
おわったぁ・・・・!。はぁ、はぁ、はぁ、はぁ・・・・。
生まれて初めての「ブラボー!」。え・・・?私・・に・・?・・ブラボー・・?
大きな拍手の中にまぎれての「ブラボー」、まぶしいスポット、
オケの皆さんは楽器を持っていて拍手はできないのですが代わりに足をバタバタバタバタバ・・・。
オケの皆さん、笑ってる、
練習よりも本番で気持ちが盛り上がってしまい、ぐいぐい私が煽ったのに付いて来てくれた・・。
笑ってる・・・。指揮者も、拍手。
ちがうよぉー、オケの皆さんと指揮者に拍手・ブラボーだよぉー・・。本当に・・。
オケの方達の人柄がよかったからこそ、最後まで弾くことができた。
皆さんに、ブラボー!!。
もう、絶対にピアノは何があっても辞められない、辞めたくない、と思いました。



まさか、5年後にこうしてピアノまで御休みする病気になるとは思いもよりませんでしたが、
必ず、また、弾く。弾きたい。どうしても弾きたい。弾く!!!!。
まだ、弾きたい曲、いっぱい、いっぱいあるもん。弾くっ。
数十年後でもいい、生きてる間にもう一度ピアノ協奏曲がしたい。
そうだなーー、モーツアルトか、シューマンか、チャイコフスキー・・・って、
おいおい、もう一度どこじゃないよぉ・・。よくばり・・ね。
夢はどんなに苦しい道でも、叶うのだと、この時、本当に思いました。
4歳の時、テレビで見たピアニストがオーケストラとの演奏。
24年かけて叶えました。夢は現実になる。うん。うん。うん。ぎゅっ。





♪お・ま・け♪
ピアノ演奏は上半身は脱力していますが、脱力した重い上半身を下半身で支えます。
その為、私は、ふんばりすぎたのか、演奏数日後、「ぢ」になりました(´;ω;`)ウッ…。
でも、これはピアニストの職業病。勲章です(´∇`)。

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